コレクション 「後藤(永興)明道」作 茶道具「乾山写 梅の絵 手焙」 共箱「鵬雲斎」書付

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初代「後藤明道(ごとうみょうどう)」、陶名「永興明道(えいこうみょうどう)」作の手焙(てあぶり)、茶道具です。共箱の2桟蓋には「乾山写 梅の絵 手焙」と作者の陶名「永興明道」の箱書、その下に「政所(まんどころ)」窯印、付属の共布にも同じ印が。また、共箱には真田紐の跡が見られますが紐は残っていません。以下は「永興明道」、「政所窯」、箱書(書付)の人物など、ネット情報を参照しまとめたものです。由緒ある事柄が多く間違いがあればご容赦下さい。【京都東山の麓にある高台寺の塔頭「圓(円)徳院」は、北政所ねねが夫の豊臣秀吉没後に建立し本人もここで余生を。「圓徳院」は「永興院」とも呼ばれ、歴代住職は「圓徳永興院住職 何某」と名乗っていた。初代「後藤明道」は圓徳院住職で、法名「圓徳永興院住職 正元」を名乗る一方、高台時の御庭焼とし「圓徳院」に「政所窯」を開窯、寺領・寺什の文化財の護持などを目的に、30余年を楽焼、織部などの作陶に打ち込む。茶碗・香合・花入・水指・菓子器・手培など茶味のある作品も多く、裏千家家元をはじめ同好の賛助を得るに至り、裏千家家元の書付を賜ることに。共箱の箱書は、字体から、裏千家十五世「鵬雲斎宗室(ほううんさいそうしつ)の書付と思われます。ちなみに、父は裏千家十四世「千宗室」、長男への家元を継承後は「千玄室」と称し、今も国内外の茶道の普及に尽力。また、陶名「永興明道」は「圓徳永興院住職」であることから。「明道」は平成6年寂。「御庭焼」とは、主に江戸時代、大名の城館などの庭園内で、趣味的に焼かれた陶磁器を指し、手頃に焼けることで楽焼が多かったと解説。しかし、「明道」は明確な目的をもち、趣味の域を超えた長期間の作陶歴が裏千家家元などの賛助を得るに至ったと思います。】出品の手焙は、蓋付、三脚付と一般の外観とはやや異なります。全体に力強い白梅が、底に「政所」窯印。汚れや欠け、ヒビ、割れなどはほとんど見られません。大きさ重さは約、高さ蓋有(無)25(20)㌢、開口径11.5㌢、胴径24㌢、底脚間18㌢、重さ(蓋有)3.7㎏です。使われていた灰、約1.7㎏は付属です。共箱は、変色汚れやキズが若干。大きさ重さは約、27.5㌢角、31.5㌢高、1.3㎏です。保管品で経年や使用状況は不明ですが、茶道具などに活用していただければ。

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