雛道具でも稀少な御屠蘇器重箱揃えです。一般的な７段飾りのお道具にはないお道具で、雛飾りをグレードアップするオプション的お道具です。広蓋（足付き長角盆）、三組盃、盃台、三段重（持ち手付き）、屠蘇器（真鍮製）どれも大変手の込んだ仕立てのものです。広蓋（足付き長角盆）の本体は朱塗り、縁と外側は黒塗り金蒔絵で高貴な猫足。大中小の朱塗り三組盃には大きさによって三羽ニ羽一羽と鶴が描かれています。盃台も朱塗りで松と梅が描かれています。三段重箱は持ち手付き黒塗り金蒔絵前から見たときと後ろから見たときで絵柄が違う凝った仕立て。持ち手にまで細やかに蒔絵が施されています。屠蘇器は真鍮製で桐と鳳凰が刻まれています。蓋の取手には菊花があしらわれています。形だけではなく、実際に屠蘇（液体）を入れて注ぐことが出来る本格的な造りになっています。雛飾りを一層華やかにしてくれる逸品です。広蓋　横約20cm、奥行き約11cm、高さ約3、5cm三段重（持ち手台含む）　　　　横約6、3cm、奥行き約5、3cm、高さ約7cm※重箱一つの大きさは横約5、6cm奥行き約5cm高さ約1、5cm盃台　横約4、7cm、奥行き約4、7cm、高さ約3、7cm盃小　直径約2、8cm、盃中　直径約3、7cm、盃大　直径約4、3cm盃台に三組盃を載せたときの高さ　約6、4cm屠蘇器　本体直径約3、3cm、　　　　注ぎ口までの横幅約5、2cm、　　　　持ち手までの高さ約4、5cmあまり目立つものではありませんが広蓋の縁に小さな欠けがいくつかありますが（15・16・17枚目画像）100年以上前のお品とは思えないほど大変保存状態は良好です。共箱の天板が少し反っていますが破損や虫食いは有りません。共箱には「壹ごう（号だと思うのですが調べても該当する漢字はわかりませんでした）」の印が押されてあり、手書きで「本金大酒道具」と書かれてあります。（13枚目画像）共箱の蓋の裏側に「大正十一年三月」と記されています。節句祝の方のお名前と、贈られた方のお名前が記されています。（14枚目画像）