"テンモニ"ことヤマハの「NS-10M」です。シリアルNo.30万台ペア。以下の整備を施しています。・　コンデンサの交換・　配線の引換え・　ウーファーコーンの漂白＆染色・　バインディングポストの交換・　キャビネットの一部再塗装・　ネジの交換内部のネットワーク用コンデンサを交換しています。（写真7枚目右下）ツイーター用はパナソニック製PETフィルムコンデンサとParcAudio製電解コンデンサを併用する形にしています。ウーファー用にもParcAudio製電解を配しています。静電容量はいずれもオリジナルと同等です。配線をすべて引き換えています。ラグ板を廃止した直結配線とし、必要最小限の信号経路としています。ウーファーコーンは漂白と染色を施し、白色を復元しています。（写真5、6枚目）バインディングポストをバナナプラグ対応品に換装しています。（写真7枚目左下）キャビネットの天面の塗膜が薄くなっていたので、天面のみ半艶ブラックで再塗装しています（写真4枚目）。そのほかの面はオリジナルのままです。ユニットを固定している前面ネジは、既存のなべ頭から六角穴キャップボルトに交換しています（写真8枚目）。後代モデルと同等の仕様となります。------キャビネット外観は、目立つ傷が無く綺麗です。打痕も最小限となっています。なお、天面は再塗装により、光の反射の仕方と手触りがほかの面と若干異なります。（写真4枚目）前面ネットに破れや剥がれはありません。------ブックシェルフ型2ウェイシステムの名機、初代テンモニとなります。スタジオモニターとしても重宝された高トランジェントの中高音を持ちます。整備は、内外ともに近代化が主です。終売時期に近い製造品であり、流通品のなかでは比較的コンディションが良いものです。R側は板目が綺麗に出ている美しい個体です。L側は細かくやや複雑な杢目となっています。------主な定格・　2ウェイ2スピーカー/密閉型・　寸法：215W x 382H x 199D mm・　重量：6kg/1本・　再生周波数帯域：85Hz～20kHz・　インピーダンス：8Ω・　出力音圧レベル：90dB/W/m