コレクション ワールドボーイシリーズの掉尾を飾った GXOの後期モデルです

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これで25台目になるGXOです。72年に発売され、下位にGX、上位に2000GXが有り、この3台の最後に出された様に記憶します。という事はワールドボーイの最終モデルですね。この個体は後期型で価格は¥17300。因みに前期モデルは¥15900でした。後期型は意外と市場に出ていない様で、これまで扱ったのは此方を含め3台のみです。多分略同じ時期に発売されたスカイセンサー5500にシェアを奪われたものと思います。特徴は2.6Wという大出力とこの当時流行っていたFMでのトランシーバー機能。ネット上で見るとこのモデルのトランスミッターがこのクラスでは最も本格的だった由。其れよりも今日振り返ってこのモデルを見ると3バンドのポータブルラジオとしては略完成形になっていたとの印象を強く持ちます。2000GXは小生個人的にとても好きなモデルですが普段使いには大きく重すぎます。一方のGXは小柄でデザインも良いのですがAM、FM共にGXO程目覚ましい高感度ではない様です。GXOと2000GXの高性能は最近のDPSラジオにも劣らないと言われており、実際FMをじっくり聴くような時にはアナログのこのクラスのラジオの方が音も良くしっくり来ます。TXは非常に良いモデルで絶対のお薦めですが、ギミックが殆ど無くこの時期の色んなところを弄ることに喜びのあったラジオとは一寸外れています。ナショナルはGXO以降はクーガーシリーズでデザインや特殊な機能に的を絞ったモデルをヒットさせ、其れらは其れなりに良いモデル達ですが、ワールドボーイ以降のモデルは奇抜でユニークではあるもののワールドボーイを大きく超える様な価値を打ち出せなかったかと感じます。個別に見れば吠えろクーガの大迫力、ソニーのBCLラジオの先進的デザインには及びませんが、ラジオの基本の音、感度、操作性、そして耐久性の総合点ではどうでしょうか。最新のラジオに至ってはいうも更なり。此方でポツポツ扱うのですが、軽いというか安っぽいというか、本気度が少ない感じで直ぐに飽きてしまいます。話が逸れてしまいました。この個体はGXOのお決まりでスイッチとメーター部のアルミ板が欠品。これはプラ板とフォトプリントで自作。他には汚れとキズ多めですが動作には不具合はありません。中々出てこない後期型という事を考慮しての価格です。専用ACコード付です。

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